「ジェルネイルが伸びてきて、サロンにいく時間がないから自分で落としたい」
「セルフでジェルネイルを始めたけど、どうやって落としたらいいかわからない」
「急な不幸があって今すぐジェルを落とさないといけない!」

ジェルネイルを付けたら、必ずしなければならないのがジェルのオフ。

セルフジェルネイルの普及もあって、自分で落とす人も増えているようですが、間違った方法で落としてしまい、爪を傷めている人も多い様子。

そこでこの記事では、ジェルネイルの正しい落とし方をプロネイリストが徹底解説。

正しい手順はもちろん、やってしまいがちなNG行動やオフ後のケア方法まで、きれいにジェルオフするためのノウハウをこの記事にギュッと凝縮しました。

自分でジェルオフをしよう!という方必見の内容になっていますので、是非最後までお読みくださいね。

ジェルの種類によって落とし方が違う!?

ジェルネイルには大きく分けて2つの種類があります。

  • ソークオフジェル(ソフトジェル)
  • ハードジェル

ソークオフジェル(ソフトジェル)アセトンを含むジェルリムーバーで溶かし落とせるジェルハードジェルジェルリムーバーで溶けないジェルです。

現在、多くのジェルは前者のソークオフジェルであり、ジェルリムーバーで溶かし落とすことができます。

この記事では、ソークオフジェルの落とし方を紹介していきます。

ソークオフジェルネイルの正しい落とし方

ソークオフジェルネイルは、アセトンを含むジェルリムーバーで溶かし落とすことができます。

ただ、マニキュアのように、コットンに含ませてさっとふくだけではオフできません。

では、どのようにしてジェルをオフするのか、1ステップずつお伝えしていきますね。

ジェルネイルを落とすのに必要な道具

ジェルを落とすためには、以下の道具が必要です。

①ジェルリムーバー(100%のアセトンでもOK)

ジェルを溶かし落とすための専用ジェルリムーバーです。100%アセトンでもOKです。

ポリッシュ(マニキュア)を落とすときに使用する除光液にもアセトンが含まれているものはありますが、配合されている割合が少なく、ジェルが溶けないことが多いので、必ずジェル専用のリムーバーを用意しましょう。

ドラッグストアにも置いてありますし、楽天やAmazonなど通販でも購入することが可能です。

②アルミホイル または 専用の指キャップ

ジェルリムーバーは揮発性が高いため、密封しないとすぐに気化してしまいます。

そこで、密封させるためにアルミホイルで指を包んでいきます。

横10cm × 縦5cm 程度の長方形にカットして10枚(指1本につき1枚)用意しておくと良いでしょう。

最近は、密封させるための指キャップなども売っているので、いちいちアルミホイルをカットするのが面倒という方は、こういったキャップを利用するのも一つの手ですね。

③コットン

ジェルリムーバーを含ませて、爪に浸透させるのにコットンを使用します。

爪の大きさより一回り大きいくらいのサイズにカットして10個用意しておきましょう。

④ファイル、スポンジファイル

表面のジェルを削り落としたり、溶け残ったジェルをこそぎ落としたりするときに使用します。

表面のジェルを削るときには荒い目のファイル(80G(グリッド)、100G)が削りがはやく済むのでおすすめです。

溶け残ったジェルをこそぎ落とすときには比較的なめらかな目のファイル(180G以上)を使うと、爪を傷めるリスクが少なくおすすめです。

⑤ウッドスティック

溶け残ったジェルをこそぎ落とすときに使用します。

持っていない人は100円ショップや通販で何本かまとめて売られているので、1本は持っておくと良いでしょう。

⑥キューティクルオイル

無くても構いませんが、持っている人は用意しておきましょう。

アセトンは皮膚の水分を奪い、乾燥させる作用が強いため、オイルで皮膚を守っておくと乾燥を防ぐことができます。

ジェルネイルを落とす正しい手順

それではここから、ジェルネイルを落とす手順を、実際の写真をお見せしながら説明していきますね。

1.爪の先端を爪切りで切り落とす

まず、伸びた分だけ長さを切りたい人は、爪の先端をあらかじめ爪切りで切っておきましょう。

こんな感じですね。

これによって、先端側からもリムーバーがしみこみやすくなります。

長さを残したい人は、この手順は省いてもらってけっこうです。

2.ジェルの表面をファイルで削り落とす

ジェルの表面をファイルで削り落とします。おすすめは目の粗い(80グリッド程度)のファイルを使用することです。

最近はトップジェル(一番上に乗せるジェル)だけ、つやっとした輝きが出るセミハードジェルやハードジェルを使用しているサロン・メーカーも多いため、トップジェルを削り落とさないと、ジェルが溶けないことも。

この写真のようにカラージェルをすべて削り取ってベースジェルだけが残っている状態にするのがベストですが、難しい場合はとにかく削りすぎないことが大切。

削りすぎて自分の爪までガリガリと削らないように気を付けながら、作業してください。

3.ジェルリムーバーに浸す

ジェルリムーバーに爪を浸していきます。

まず、リムーバーから爪周りの皮膚を守るために、キューティクルオイルを爪まわりの皮膚に軽く塗ります。

このように、甘皮まわりにオイルをなじませます。

その後、コットンにリムーバーを含ませ、爪の上に置き、アルミホイルで巻いて揮発を防いでいきます。

ここで重要なのは、10分以上この状態を維持すること。

いざやってみると10分は結構長く感じますが、溶ける前にアルミを取ってしまうと再度やり直さなければならないので、我慢して10分放置しましょう。

なお、最近、大ぶりのストーンなどを立体的に乗せるのが流行していますが、大き目のストーンは爪切りで取れるものは取ってしまった方が削るのも楽です。

このように、ストーンの根元に爪切りをひっかけるようにして切り取ります。

取れない場合は決してむりやり切ろうとせず、一度アセトンに浸して結合部分を柔らかくしてから爪切りで除去しましょう。

◆豆知識:アセトンはあたためると効果的?

アセトンは温度が高い状態の方がその効果が発揮されやすいため、冬の寒い時期などは、軍手やゴム手袋、キッチン用のミトンなどをかぶせて保温するとより速い時間でオフできます。
ただし、あたためようとしてコンロやストーブなどに指を近づけるのは厳禁!アセトンは引火する溶剤ですので、火気には絶対に近づけないようにしてください。

4.ウッドスティックでこそぎ落とす

ジェルがふわっと浮いている部分は手で触るとぽろぽろと取れてくると思いますが、まだ爪にくっついている部分はウッドスティックでカリカリっとこそぎ落とすように落としていきましょう。

こんな感じです。

◆豆知識:まだべっとりついているときはどうすればいいの?

10分放置しても、全然浮いてくる気配がない時は、もう一度、ファイルで表面を削り、アセトンに10分浸しましょう。間違ってもむりやりべりっと剥がさないように注意してくださいね。

5.スポンジファイルで表面をならす

ジェルが取れたら、爪表面に残っている細かいジェルをスポンジファイルで削り落とします。

力が入っているかいないかくらいの優しいタッチで爪の表面をならしてください。

これで、ジェルがきれいに落ちました。

ソークオフジェルネイルの間違った落とし方

ここでは、みなさんがやってしまいがちな、ジェルの間違った落とし方をご紹介します。

こんなことをしてしまうと、爪がどんどん薄くなってしまうかも!?

自分がうっかりやってしまっていないか、チェックしながら読み進めてくださいね。

ジェルネイルの間違った落とし方①無理やりはがす

一つ目は、ジェルを無理やりはがすやり方です。

たとえば、先端や甘皮側がちょっとでも浮いてくると、かりかりとそこからめくりあげてべりっと剥がしてしまう人はいませんか?

また、アセトンに浸したのはいいものの、まだまだべっとりくっついているので、面倒くさくなってえいっと剥がしてしまう人も多いようです。

これらはいずれもNG!爪の第1層目がジェルと一緒に流れてしまい、爪が薄くなったり二枚爪になる原因にもなるんです。

爪を傷ませないためにも、絶対に無理やりはがすのはやめましょう。

ジェルネイルの間違った落とし方②全て削り落とす

ハードジェルであれば、リムーバーでは溶けないため、すべてファイルで削り落とす必要があるのですが、ソークオフジェルであればリムーバーで溶けるため、溶かし落とした方が(特にセルフネイラーさんや初心者さんは)リスクが少なくオフできます。

削りの加減は、熟練したネイリストでも難しく、全てを削り落とそうとするとどうしても自爪を削ってしまうリスクが高くなるからです。

ソークオフジェルを使用している場合は、リムーバーで落とすことを優先的に考えましょう。

◆豆知識:アセトンアレルギーがあってリムーバーが使えません。どうすればいいでしょうか?

アセトンを使用すると手がかゆくなったりかぶれたりする場合、アセトンアレルギーが考えられます。この場合は、削り落とす方法でジェルをオフするしかありません。自分でできる場合は、ベースジェルのみ残して削り落とし、その上から新しいジェルを乗せるやり方で対応します。しかし、これがなかなか難しい。アセトンアレルギーのある方は、フィルイン(アセトンを使わずに削って落として新しいジェルを乗せてくれる)のメニューがあるネイルサロンでプロに施術してもらうのが最善策でしょう。

ジェルネイルの間違った落とし方③除光液を使う

「家にジェルのリムーバーがないから除光液で代用しようっと」と、ポリッシュ(マニキュア)用のリムーバー(除光液)でジェルを落とそうとしたことはありませんか?

たしかに、除光液にもアセトンは入っているのですが、ジェルを溶かせるだけの量は入っていないものがほとんどです。

使用しても、ジェルが落とせないだけでなく爪まわりが無駄に乾燥してしまうので、やらないに越したことはありません。

ジェルネイルは、ジェル専用のリムーバーか100%アセトンで落とすようにしてくださいね。

ジェルネイルを落とした後の爪のケア方法

最後に、ジェルネイルを落とした後の爪のお手入れの方法をご紹介します。

新しいジェルを乗せる場合は、ジェルネイルを塗布していきますが、そうでない場合は、以下のようにケアすると見た目がとてもきれいになるので、是非しっかり最後までケアしてみてください。

1.よく手を洗う

オフで使用したアセトンなどが爪まわりの皮膚に残っていることが多いため、手洗いソープを使用してよく手を洗いましょう。

2.爪の形を整える

爪の長さや形を整えます。

エメリーボードというネイルファイルよりも厚みのないファイルを使用するとサイドの部分もしっかり削れます。

3.爪の表面を磨く

必要に応じて、爪磨き(シャイナー)で表面を磨きましょう。

4.爪まわりを保湿する

最後に、ハンドクリームやキューティクルオイルで爪まわりを保湿します。

ここで爪が薄かったり、二枚爪になっているような場合は、爪用美容液などを使って爪を補修してあげるのも手です。

つやつやぴかぴかの爪になりましたね。

ジェルネイルの落とし方まとめ

ジェルネイルのオフは、ネイルの技術の中でも特にスキルの必要なもので、特に、「自爪にダメージを与えずにオフする」というのがとても大切です。

ジェルネイル自体が非常にカジュアルになり、自宅でできるセルフジェルネイルキットもかなり普及しているので、ジェルのオフも自分でやるという人が増えてきているようですが、間違ったやり方をすると、爪を傷めてしまう原因にもなりかねません。

正しいやり方で、爪に負担をかけずにジェルオフができるよう、今回の記事を参考にしてもらえれば幸いです。

是非これからも、健康爪でジェルネイルを楽しんでくださいね。

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