爪先のおしゃれとしてすでに定番となっているジェルネイル。しかし、やり続けていると、爪が痛くなったり薄くなったりしてきませんか?
「爪が薄くなってきたけど何もしてないとすぐ割れちゃうし、絶対にジェルネイルはやめられない」
「ライトに爪を入れると痛みを感じるんだけど、あれってしょうがないんだよね」
と思っている方は、ちょっとストップ!それって実は正しい方法で対策すれば解消される悩みなんです。
今回の記事では、ジェルネイルを続けることによって起こる痛みなどのトラブルとその原因、そして、それらのトラブルの解消法をネイリストが伝授します。
ジェルネイルで感じる苦痛を少しでも和らげたい方、健康な爪を取り戻したい方はもちろん、「爪が痛くなる」という理由でジェルネイルを敬遠している人にも是非読んでいただきたい内容ですので、ぜひ最後までお読みくださいね。
痛い!薄い!ジェルネイルで起こる3つの爪のトラブル
ジェルネイルを続けていると、以下のような3つのトラブルが起こることがあります。
- 爪が薄くなる
- 爪や指先周辺に痛みを感じる
- 爪甲(そうこう)剥離
1つずつ詳しく説明していきますね。
ジェルネイルのトラブル①爪が薄くなる
ジェルネイルを長く続けている方は、施術による過度なサンディング(爪表面を削る)や無理なオフが重なり、爪がペラペラになるまで薄くなってしまう人もいます。
薄くなった爪が割れやすくなるからと、爪を強化するためにさらにジェルネイルを継続してしまうと、やり方次第ではさらに爪を傷めることになる場合も。
爪が薄くなっているのは、当たり前の状態ではないことをしっかりと認識し、元の自爪の厚みに戻すことを最優先に考える必要があるんです。
ジェルネイルのトラブル②爪や指先周辺に痛みを感じる
単に薄くなるだけでなく、ジェルネイルを続けていると爪に痛みを感じるようになることがあります。
ジェルをオフした状態でお湯に触るとしみるような痛みを感じたり、ジェルネイルライトに入れた時に飛びあがるほどの痛みを感じる人もいるようです。
この痛みも、本来は当たり前のものではありません。ジェルネイルは痛みを感じずに楽しめるもの、また、痛みを感じるべきではないものなのです。
ジェルネイルのトラブル③爪甲(そうこう)剥離
爪の薄さや痛みと同時に見られることの多いのが、爪甲(そうこう)剥離です。
本来爪は皮膚の上(爪床)に乗ってくっついています。しかし、ガンジタ菌や外傷によって、爪床から爪がはがれてきてしまう症状を爪甲剥離症と言います。
引用元: 公益社団法人日本皮膚科学会
薄くなるまで削りすぎていることによる爪への刺激や、可視光線でのライト照射、ジェルネイルの硬化熱による刺激などが原因なのでは?と思うのですが、今のところ原因は不明です。
しかし、ジェルネイルをし始めてから爪甲剥離症になったという人を、ネイリストとしてこれまでたくさん見てきました。
爪甲剥離症は爪の病気です。症状が見られた場合は、直ちにジェルネイルを中止して皮膚科の診断を受けましょう。
間違ったジェルネイル施術で起こる!爪の痛み・トラブルの原因は?
上記のようなジェルネイルによって起こる爪のトラブルには、いくつもの原因があるんです。
皆さんも、以下の4つの点について、思い当たることはありませんか?
- ジェルネイル施術前のサンディングのしすぎ
- ジェルネイルの頻繁な付け替え
- 酸の強いジェルの使用
- ジェルネイルの無理なオフ
1つずつ、詳しくチェックしていきますね。
ジェルネイル施術によるトラブル①サンディングのしすぎ
ジェルネイルは爪との定着をよくするために、ジェルを塗る前に爪の表面をサンディング(削る)します。
サンディングによって、爪の表面に凹凸を作りジェルをひっかかりやすくするだけでなく、爪表面に残っている油分を削り取ることもできるため、ジェル施術では必須の工程です。
最近はサンディング不要のジェルもありますが、結局はサンディングした方が持ちがよくなるため、爪の状態を見て軽くサンディングするサロンも多いようです。
しかし、このサンディングをやりすぎてしまうと、爪が削られてしまうため、何度か付け替えて行くうちに爪が薄くなってしまいます。
サンディングをたくさんしたから定着が良くなるというわけではないのですが、その加減を知らないネイリストやセルフネイラーさんもいるのが現状なのです。
ジェルネイル施術によるトラブル②頻繁な付け替え
ジェルネイルの付け替え頻度は、セルフジェルネイル製品で2~3週間、プロ用製品で3~4週間が目安になっています。
それ以上の頻度で付け替えをすると、ジェルリムーバー(アセトン)の多用による爪の乾燥や、度重なるサンディングによる爪へのダメージが大きくなってしまい、痛みが出たり、爪甲剥離の原因になったりします。
ポリッシュ(マニキュア)のように1週間程度の持ちを想定してジェルネイルを付け替えてしまうと、かなり爪にダメージを与えてしまうのです。
ジェルネイル施術によるトラブル③酸の強いジェルの使用
ジェルネイル、特にベースジェルは爪への定着がよくなるように設計されており、各メーカーが様々な仕組みで、爪への密着度を高める工夫をしています。
その中で、酸の力を使って定着力を高めているジェルというものがあります。
ふたを開けた瞬間にツンと鼻をつくにおいがするので、比較的私たちでもわかりやすいです。
酸の強いジェルを使用すると、爪表面を軽く溶かして定着させるしくみのため、爪へのダメージが大きくなります。
また、かなりべっとりと定着するため、オフの時にジェルリムーバーでは落としきれずファイルで削り落とすことも多く、その加減を間違うと自爪まで削ってしまうリスクも高まるのです。
ジェルネイル施術によるトラブル④無理なオフ
ジェルネイルは本来、3週間程度持つものですが、個人の手や爪の使い方によって、浮きが出たり、先端が欠けたりすることがあります。
このような場合、本来はジェルリムーバーを使用して正しい手順でオフするのが望ましいのですが、浮いた部分からむりやり剥がしてしまう人も多いようなのです。
ジェルネイルはかなりの密着度で爪についているので、むりやりはがしてしまうと、爪の表面の組織も一緒にはがれてしまいます。
これによって爪が薄くなるのです。
また、前述のとおり、リムーバーを使ってもジェルが爪にべっとりと残っている場合、ファイルで知らず知らずに自爪まで削ってしまっていることも多く、こちらもダメージを与える原因になります。
健康爪でも感じる!ジェルネイル施術中に感じる爪の痛みの原因は?
上記のような原因で、爪にトラブルが起こっていると痛みを感じるのは当然なのですが、実は健康爪の人でも、ジェルネイル施術中に痛みを感じることがあります。
ここでは、爪トラブルの有無にかかわらず感じる、ジェルネイル施術中の爪の痛みについて説明します。
オフの削りが痛い!摩擦熱による痛み
ジェルのオフにはジェルリムーバー(アセトン)を使用しますが、ジェルリムーバーの浸透を高めるために、ジェルの表面をファイルやマシンで削り落とす必要があります。
この削り落としには、爪とファイル(またはマシン)の間に摩擦熱が発生するため、この熱があまりにも大きくなった場合に、痛みを感じることがあります。
特に、一か所だけを集中して削ったり、摩擦熱が発生しやすいマシンビットを使っている場合には、痛みを感じることが多いようです。
爪が薄くなっている方は厚みがない分この熱をより多く感じてしまうため、サロンでの施術の場合は熱さを我慢せず、ネイリストさんに一言伝えてくださいね。
ライトに手を入れると痛い!ジェルの硬化熱による痛み
ジェルネイルは光で硬化する物質ですが、この「光を受けて固まり始めるとき」に熱を発生させます。これを硬化熱と言います。
少量のジェルの塗布では硬化熱はほとんど感じませんが、大量のジェルをいっきに爪にのせてしまうと、その分化学反応が大きくなるため硬化熱もたくさん発生し、痛みを感じることがあります。
こちらも、爪が薄くなっている方は熱を感じやすい傾向があります。
ジェルネイル施術中に感じる痛みはどうすればいいの?
健康爪の方でも、人によっては感じてしまう摩擦熱と硬化熱。爪が傷んでいればより痛みを感じてしまうのは間違いありません。
オフの削りで感じる摩擦熱については、ネイリストの施術方法で軽減できるものなので、痛みを我慢せずにかならずネイリストに伝えましょう。
行きつけのサロンでマシンを使用している場合はファイルでの削りにしてもらうことで摩擦熱が軽減されますし、ファイルでも痛い場合は力加減を調整してもらえますので、遠慮せずに伝えてくださいね。
また、硬化熱は場合によっては爪下の皮膚の火傷につながる危険なものですので、「熱い!」と感じたら我慢せずにライトからすぐに指を出し、ネイリストにその旨伝えましょう。
あまりにも硬化熱がひどくどうしても我慢ができない場合は、ライトの出力を徐々にアップさせる「硬化熱軽減ライト」も登場してきているので、そのようなライトを導入しているサロンを選ぶと良いでしょう。
爪の痛みを解消するための3つの対策
ここまで紹介してきたとおり、ジェルネイルで感じる爪の痛みには、爪自体のトラブルによる痛みと、施術中に感じる痛みの2種類があることがわかりました。
後者については上述のとおり、ネイリストとのコミュニケーションである程度は防げるものなので、是非実践してほしいと思います。
しかし、前者については、爪自体が悲鳴を上げている状態であり、とにかく爪の健康第一で対策を練らないといけません。
では、どのような対策をすれば、健康爪を取り戻せるのでしょうか?
その方法は3つあります。
- 適切な付け替え間隔を守る
- 爪に優しいジェルを使用する
- ジェルネイルをお休みする
順番に詳しく説明していきますね。
ジェルネイルによる爪の痛みを解消する方法①適切な付け替え間隔を守る
頻繁なジェルの付け替えは、爪に大きなダメージを与えます。
ジェルリムーバーは爪を乾燥させますし、ジェル塗布前に行うサンディングは爪表面を削ります。その回数が必要以上に重なると、爪にダメージを与えるのは明らかです。
セルフネイルの場合は2~3週間、ネイルサロンで施術した場合は3~4週間をめどに付け替え、それ以上頻繁に付け替えるのはやめましょう。
ジェルネイルによる爪の痛みを解消する方法②爪に優しいジェルを使用する
爪にべったりとくっつくタイプのジェルは、オフの時に爪表面の組織が一緒にはがれてしまったりなど、かなり爪に負担をかけてしまいます。
もちろん、定着力は良いのですが、爪へのダメージは大きめです。
一方で、きちんと定着する力はありつつも、オフの時はペロンとはがれるように浮いてくるジェルも登場してきています。
それらのジェルは多くの場合成分が弱酸性であり、人間の皮膚とおなじph値で爪に優しい設計になっています。
ネイルサロン通いをされている方は、是非そのようなジェルを導入しているサロンをさがしてみましょう。
セルフネイラーさんであれば爪に直接塗るベースジェルだけでも、爪に優しいものを使用すると良いでしょう。
ジェルネイルによる爪の痛みを解消する方法③ジェルネイルをお休みする
ネイリストとして最もおすすめしたいのは、一定期間ジェルネイルをお休みするということ。
本気で健康爪を取り戻したいという方は、是非思い切ってジェルネイルをお休みする期間を設けてください。
爪が完全に生え変わるのには4~6か月と言われています。(個人差、年齢による差があります)本来であればそのくらいお休みするのがベストですが、「そんなに我慢できない!」という方は3か月だけでもお休みすれば、かなりの面積が生え変わるため、かなり薄さや痛みは軽減されるはずです。
また、お休み中はキューティクルオイルなどで保湿をしっかりするだけでなく、爪自体を補修する美容液セラムを使用するのがおすすめです。
オイルは爪自体には浸透せず、あくまでも爪周囲の皮膚を保湿するものなので、爪専用の補修美容液を使用することで直接爪に働きかけることができます。
ちなみに、多くの爪用補修美容液はジェルネイル装着中でも使用できるので、ジェルネイルをしている間もしっかり使うことで健康爪を保ったままジェルネイルを楽しめますよ。
おすすめの爪補修美容液セラムランキング
それでは、ここで、ネイリストみなみがおすすめする爪補修美容液セラムをランキング形式でご紹介します。
一度ダメージを受けてしまった爪は1ヶ月程度ではなかなか元に戻らないため「継続して使用しやすいか」という点と、爪を補修するための「機能がきちんと備わっているか」という点、さらに、できるだけコストを抑えて「安く購入できるか」という点を総合的に評価し、順位をつけてみました。
では、さっそくご覧ください。
製品名 |
ネイルリペアセラム
|
ネイルリペアエッセンス
|
ツメリッチリペア
|
---|---|---|---|
価格 |
定期最安値 2,000円
|
定価 2,500円
|
定期最安値 2,640円
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メーカー |
佐藤製薬
|
シャイニージェル
|
北の達人コーポレーション
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継続性 | |||
機能性 | |||
コスト | |||
公式 |
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ネイルリペアセラム
ネイルリペアセラム
定期最安値 2,000円継続性機能性コスト♡こんな人におススメ♡・本格的に爪の補修に取り組みたい人
・コスパの良い爪補修美容液セラムを使いたい人あの「ユンケル」でおなじみの佐藤製薬が開発した爪用の美容液セラム「ネイルリペアセラム」
爪自体に浸透しダメージを受けた爪を内部から補修してくれる他、爪の水分量をアップさせ、つややか&なめらかな爪を実現することができる美容液なんです。
3か月に1回の定期便(3個)だと、1つ分の価格がなんと2,000円!他製品と比較してもかなりコスパが良いので、その点もおすすめです。手の爪が完全に生え変わるには4~6か月かかるため、3か月以上集中して爪の回復を目指したい方にはぴったりの製品。
ちなみに、ジェルネイル装着中でも爪の根元やハイポニキウム(爪の内側の皮膚と爪の境い目)に使えるので、ジェルネイルをしながら爪を強くしていきたいという人にもおすすめですよ。 -
ネイルリペアエッセンス
ネイルリペアエッセンス
2,500円継続性機能性コスト♡こんな人におススメ♡・シャイニージェルのジェルネイルを使用したい人
・単品購入でとりあえずお試ししてみたい人爪に優しいと言えばこのメーカーというほど、安心・安全の信頼できるシャイニージェル。そのシャイニージェルが2017年に発表したのがこのネイルリペアエッセンスです。
ダメージ爪を補修の補修効果だけでなく、保湿効果、保護効果のトリプルケアができる美容液なんです。
シャイニージェルのベースジェルとの相性がとてもよく、ジェルを塗布する前の定着剤としても使えるため(※シャイニージェル以外のジェルには非対応)、対象ジェルを持っている方にはぴったりの美容液セラムなんです。
ただ、1つずつの単品購入なので、なくなったら買い足さなければならないのがちょっと面倒。送料も別途かかりますので、継続して集中的にケアしたい方にとってはコスパはイマイチかも?
とりあえずどういうものなのか試しに使ってみたいという人には良いかも知れませんね。 -
ツメリッチリペア
ツメリッチリペア
定期最安値 2,640円継続性機能性コスト♡こんな人におススメ♡・爪補修効果だけでなく美容効果もほしい人
・ポーチなどに気軽に入れて持ち歩きたい人ツメリッチリペアは今回ランクインした中で最も容量が少ないにも関わらず、もっとも価格が高い爪補修美容液です。一番安く購入できる年間コース(31,680円)で1本が2,640円ですし、3か月コースでも1本2,805円と他製品と比べても最高値なので、コストがかかる製品と言えるでしょう。
その理由はおそらく、爪補修以外の美容成分がたっぷり配合されているから。アルガンオイル、ホホバオイルなど5つの植物リッチオイルが配合されているのはツメリッチリペアだけですし、その品質への自信からか、全額返金保証があるのもこの製品だけなんです。
また、とても軽くスマートなサイズなのでポーチに入れての持ち歩きにもぴったり。出先でささっとつかえるのも魅力ですね。
ランキング1位「ネイルリペアセラム」をおすすめする3つの理由
私がネイルリペアセラムをおすすめする理由は3つあるんです。
1. 爪補修は毎日のケアが大切!定期コースで忘れず継続ができる
爪の補修は一朝一夕にはなしえません。
手の爪はすべて生え変わるのに4~6か月かかります。ジェルネイルで傷んでしまった爪を健康爪に戻そうと思ったら、3か月以上の長期スパンでケアを続けなければなりません。
しかし、どうしても日数が経つとケアがおろそかになったり、1か月のケアで満足してしまったりと、なかなか継続できないのが人間というもの。
その点、ネイルリペアセラムは定期コースがあるので、ちょうどケアがおろそかになりかける頃に次の商品が届くため、継続したケアがしやすいというメリットがあります。
また、3か月1回の定期コースでまとめて3本買ってしまえば、「3か月は絶対に続けてもとをとらなければ!」という思いにもなると思います。
しっかりケアを続けられる仕組みがあるのが、ネイルリペアセラムの魅力なんです。
2. 信頼のメーカー!爪補修の実力は間違いなし
ネイルリペアセラムの販売元である佐藤製薬はあの「ユンケル」の会社であり、信頼と実績のメーカーです。さまざまな薬や化粧品を多くの研究実績をもとに販売しています。
ネイルリペアセラムは化粧品ですが、私自身も1ヶ月使ってみて、爪の光沢やみずみずしさがアップしたのを実感したこともあり、かなり実力のある製品だと感じています。
ジェルネイルを装着していても使えるような製品にしてくれたこともうれしいポイントですよね。
3. お財布に優しい!コスパが良い美容液セラム
ネイルリペアセラムは3か月定期コースだと1個2,000円、トータル6,000円で3か月間の集中ケアができます。これは他の製品と比較してももっとも安い価格です。
ちなみに、6,000円というと、ネイルサロンで1回ジェルネイルをしてもらうのとだいたい同じくらいの値段ですよね。たとえば、ジェルネイルをお休みする場合、これまで1か月に6,000円ネイル代に使っていたのを、3か月間だけはネイルリペアセラム1本(2,000円)に投資しても、月に4,000円お釣りがくる計算です。
もとのダメージの程度にもよりますが、ジェルをお休みして3か月美容液セラムをしっかり使ったら、6か月待たずとも健康爪を取り戻すことは可能ですよ。
集中ケアで一気に爪を補修したい!という人にはかなりコスパの良い製品なんです。
ジェルネイルで傷んだ爪は、ジェルネイルを続けるだけではもとに戻りません。是非、しっかりと補修ケアをするという意識をもって、健康爪でジェルネイルを楽しみましょう!