今回は番外編で、楽天で大人気のセルフジェルネイルキット「プチプラ」を体験レビューしちゃいます。
正直、激安キットはプロからするとなんとなく粗悪なイメージしかなく、1万円以下のキットなんてどうせそれなりでしょ?と斜に構えていたのですが、なかなかいいかも?と思った部分も。
超辛口で評価してみたので、是非ご覧くださいね!
プチプラのキットが届いた!どんな形で届くの?
まず、注文して届いたのがこちらの段ボール。
かなりコンパクトでした。
あとで気づきましたが、これはライトが小さいからですね。
キットでかさばるのは、やっぱりLEDライトなので、ライトが小さいと全体的にコンパクトにしまえます。
では、さっそく開けてみますね。
きれいに梱包されています。
一通り中身を確認してみました。
こういうチェックシートがついてくるので、これに沿って確認できますよ。このあたりは親切ですね。
では順番に。
まずはライト。
ベースジェルとトップジェル。
カラージェル7個。
アート用品(超たくさん)。
ジェル筆5本。
メタルプッシャー、ウッドスティック、甘皮カッター、ファイル。
そして、ジェルオフキャップ、ブラシホルダー、フット用セパレーター、スパチュラ、フォーム。
これで全部ですね。
コンパクトにしまわれていましたが、開けてみたらかなりの量にびっくりしました。
こんな手順書もちゃんと入っているので、迷わず作業できそうです。
はい、こちらが全体写真です!
さあ、さっそく始めましょう!
プチプラのライトはどんな形?点灯確認は必須です
何はなくとも早急に確認するのが、ライトの点灯です。
これをしておかないと、万が一不良品だった場合に一定の期日を超えたら交換してもらえなくなっちゃいますからね。
ライトはコンパクトに箱に入っています。
電源アダプタがセットで入っていますね。
アダプタと本体をつなぎます。
コンセントに入れると、アダプタが赤く点灯します。
本体真ん中の電源ボタンを押して・・・
はい、無事に点灯しました!
ちなみにこのライトは、1回押しで30秒、2回連続押しで1分点灯するようなので、念のためその動きも確認しておきましょう!
プチプラのジェルってどんなジェル?初期状態で固まっていないかチェック!
これもたまーーーーにあるのですが、ジェルが初期状態で固まっていたりすることもあるので、余裕があれば確認しておきましょう。
ベースジェルは、
大丈夫ですね!
トップジェルは、
こちらも大丈夫!
3in1ジェル(ベース、トップ、長さ出しが一つのジェルでできる)は?
内蓋がついているので大丈夫でしょう!
念のため確認します。
ただ、この内蓋がものすっっっごく開けづらい・・・!なんでこんなにぴったりくっついてるの・・・?
あんまりにも取れないので、ピンセットで破きます。
うん、問題ないですね。
最後にカラージェル。
カラージェルは内蓋なしで開けやすいです!
ただ、その分無防備で保管されていたということですから、固まっているリスクも高いと思うので、必ず最初に確認しておきましょう!
ちなみにカラージェルは顔料が沈殿している可能性があるので、最初にかくはんをして混ぜておくといいですよ♡
はい、これでジェルの準備は終了です!
セルフネイルのポイントは筆おろし!やらないとジェルが台無しに・・・
さて、次に行う準備は筆です。
私が運営しているセルフネイルのブログ「セルフネイルの極意」の記事でも紹介したのですが、筆は必ず「筆おろし」をしなければなりません。
まず、ベースジェルをアルミホイルなど、水分を吸収しないものの上に少し取り、それを筆の芯までよーーくなじませます。
馴染ませたら、キッチンペーパーで筆についているジェルをしっかりとふき取ります。
このときに筆にジェルが残っていると、筆についていた糊がジェル容器に混ざってしまい、硬化不良(ジェルが固まらない)の原因になりますから、これでもかというくらいしっかりとふき取ってくださいね。
これで、事前準備は完了です!
セルフネイルのプレパレーション~手順書通り下準備
では、ここからは施術に入りますよ!
手順書通りにやっていきます。
まずはファイルで爪の形を整えます。
プチプラには2本ファイルが付いてきますが、厚みがない方が自爪は削りやすいです。
今回は黒い方で削っていきますよ。
次にサンディングです。
爪の表面を優しいタッチで軽く削っていきます。
ガリガリ削るとあっという間に爪が薄くなり、爪がぺらっぺらになって最悪ジェルができない状態に・・・!注意してくださいね。
また、この時はアーチ型のファイルを使用した方が甘皮まわりのサンディングがしやすいので、厚みのある方を私は使いましたよ。
でも残念ながら、このファイル、若干壊れていました・・・。
ちなみにこの壊れ方はよくあるんですよね・・・。プロ用品店でおまとめ購入すると、たまーにこんな感じで裂けたファイルが混ざっていることがあります。まあ、自分に使う分には何の支障もないので今回は特に返品などはしませんでしたよ。
削り終わるとこんな感じ。
全体がうっすらと曇るような感じです。
では次に、お湯に指を浸し、甘皮まわりをふやかしていきます。
一応私はプロネイリストなのでフィンガーボウルを持っていますからそれにお湯を入れて浸します。
このような専用ボウルがなければ、洗面器や調理用のボウル、または食器など身近にあるもので代用してくださいね。
浸した後は、しっかり水分を拭き取っておきましょう。
では次に、メタルプッシャーで甘皮をあげていきます。
ただ、メタルプッシャーは先端が鋭利なため、使い方を一歩間違うと爪や皮膚を傷つけてしまうため結構危険です。
なので、爪にあてる角度に注意してください。
まず、これはダメな例。
角度が足りないと、鋭利な部分が直接甘皮にあたってしまい、傷つけやすくなります。
一方、これが良い例。
45度以上の角度をつけることによって、プッシャーのカーブの面が甘皮にあたるようになり、傷つけづらくなります。
甘皮処理は、ジェルネイルの持ちを左右する非常に重要な工程なので、しっかり行ってくださいね。
特にこのコーナーのところや
サイドなど
処理を怠りがちなところなので、しっかり意識してあげてください。
これがあげ終わった後の状態です。
もしメタルプッシャーの取り扱いに自信がないという人は、この工程はウッドスティックで行ってください。より安全にできますよ。
処理の最後に余分な甘皮をカットしていきます。
甘皮カッターの「V」の先端で甘皮をすくい取るように、小刻みに動かしていきます。
甘皮カッターを使うことに不安がある人は、手を洗いながらもう片方の手の爪でかりかりこするととれますよ!先端が鋭利で危険なので頑張って使う必要はありません。
これで、処理が完了です。
今回は人差し指と薬指を処理しました。
では次に、ジェルを塗る前には爪に油分や水分が残っていると持ちが悪くなりますので、ジェルクリーナーで爪をふき取っていきます。
コットンに適量含ませて、
力を入れてぐっとふき取っておきましょう。
はい、これで下処理がすべて完了です!
プチプラのジェルを塗布するとどうなる?
では、さっそくジェルを塗布していきましょう!
まずはベースジェルから。
ボトルタイプなので、そのまま刷毛で塗っていきます。
ここでポイント!
刷毛をボトルからとりだしたら、ボトルのネックでしっかりとしごき、余分なジェルを落としましょう。
これをしないと、ジェルの塗布量が多すぎて、皮膚に流れてきてしまったり、硬化不良が起こったりします。
適量に調整したら、塗っていきます。
かなりサラサラのジェルなので、はみ出さないように注意してくださいね。
万が一はみ出たら、あせらずウッドスティックで取り除きましょう。
いやしかし、このジェル・・・
すごいにおいです。
シンナーっぽいにおいが部屋中に充満・・・換気しながらやってくださいね。
やっぱり価格が安いと、こういうところの品質がイマイチですね・・・。
では、ライトで固めていきます。
このライトでは1分の硬化時間なので、電源を2回連続押ししてくださいね。
こんな感じに仕上がりました。
さて、薬指の方には、3in1ジェルを塗って実験していきますね。
かなり粘度が高いジェル。
さっきのベースジェルは水みたいだったのに、こっちは水あめのようです。
コチラはコンテナタイプのジェルなので、筆に少量とって、塗っていきます。
それにしても、テクスチャーが・・・重い!!
ゆーーーっくり筆を動かしてすみずみまできれいに塗りましょう。
筆の運びは遅くなりますが、皮膚に流れないのでそういった意味では塗りやすいかもしれません。
こんな感じで塗り終わりました。
硬化します。
ただここで問題なのが・・・
この3in1ジェル、硬化時間がわからないんですよね。
キット内に案内もなければ、ホームページにも記載がない。
いったい何分固めればいいの?・・・メーカーさん教えてください。
私はとりあえず、ベースジェルと同じ1分で硬化しましたよ。
人差し指と薬指の2本、それぞれ別のベースジェルを塗布しました。
では次に、カラージェルを塗っていきます。
今回はそれぞれ違う色を塗っていきますね。
筆に少量ジェルをとり、塗ります。
そういえばみなさん!
プチプラのカラージェルって一つ140円なんです。知ってますか?
なので、どうせ発色も良くないし、ムラにもなるし、粗悪でしょ?なんてたかをくくってたのですが、これがいい意味で裏切られました。
めちゃめちゃ塗りやすい!
ムラなんてないし、しかも発色も良い!
見てください。
一度塗り目でこれです。かなり発色してますよね!
では、これも固めます。
同様に二度塗りです。
うん、かなり発色よしです!
硬化します。
この時点で、このサイトでも紹介している激安ジェル「ネイルサプライのラフジェル」を超えてきたと感じましたね。
ラフジェルよりも安く、これだけ塗りやすいと、プチプラのジェルを選ばない理由はないです。
では、最後にトップジェルで仕上げます。
まず、人差し指にはノンワイプタイプのトップジェルを。
こちらもボトルのネックで刷毛をしごいて、ジェル量を調整してください。
サラサラなジェルなので流れないように注意です!
いやしかしこのトップジェルもすごいにおいだ・・・。
この時点で若干頭痛がしてきたので、少し窓を開けました。私、においに敏感なのでこの手の化学薬品臭が苦手なんです・・・。
さて、硬化しますがここで注意!
このトップジェル、硬化熱がかなりあります。
最初からライトに全部あてるとかなり熱いので、写真のように手前から少しずつライトにあててください。
最終的にはライトの中に手をしっかり入れないとつやが出ないので、5秒おきくらいに徐々にライトに近づけるイメージです。
コチラも硬化時間は1分です。
ノンワイプタイプなのでふき取り不要!これで完成です!
うん、つやつや!
さて、薬指は3in1ジェルを使ってしあげます。
硬化時間がわからないので試行錯誤ですが、とりあえずやってみましょう。
トップなので少したっぷり目にとります。
ふんわりと厚みを出すように乗せていきます。
そのためには筆を寝かせて塗る必要があります。
かたいジェルなので厚み出しにはぴったりです。
硬化します。
こちらは硬化熱はほぼないので、すぐにライトに入れてもらって良いでしょう。
硬化時間がわからないので、とりあえず1分で実験です。
さて、ふき取ってみると、
はい、残念。
見事に曇りました・・・。
正直予想通りですよ!
トップジェルは硬化時間を規定通りにしないと間違いなく曇るんですよー!
メーカーさんほんとに教えてほしい・・・。
ちなみに1.5分ではこのとおり。
やっぱり曇ります。
人差し指と比べると歴然と差が・・・。
3in1ジェルはあくまでも厚み出し用として使い、最後にノンワイプトップジェルを塗るのが賢いやり方のようです。
ふう、これで一通りレビューを終わりますね。
セルフジェルネイルキット「プチプラ」使ってみての感想は?
一番はカラージェルの優秀さに驚きました。140円のジェルってどうなのよ?って思っていましたが、ハケあとの残らなさと発色の良さは激安ジェルとは思えないほど。カラージェルは、ペンキを塗ったようなマットな質感になりますので、しっかりと色味を出したい方にはかなりおすすめです!ただ一方で、透明感のあるウルツヤ美人ネイルを目指したい人には、ちょっと色が強すぎるかもしれません。
持ちもよく、特に、トップジェルを「3in1ジェル + ノンワイプトップジェル」の二度塗りをすると2週間浮きもなく、しっかりと爪についててくれますし、ノンワイプトップジェルのつやも十分で、ジェルネイルのプルプル感を楽しめます。仕上がりは大満足です!
しかし、においだけがどうしてもきつい・・・。これだけで、上記の良いところを帳消しにしてしまうかも・・・?私みたいなにおい過敏な人は特につらいかもしれません。このサイトで紹介しているジェルの中ではジェリーネイルのベースジェルのにおいが一番きつかったのですが、それをはるかに超えてくるシンナー臭で意気消沈・・・。このにおいさえなければ、超超おススメのキットなのに、惜しいです・・・。
そしてこのにおいのせいで、やはり心配になるのが品質の部分。激安キットだと、これ本当に爪に塗って大丈夫?という不安がつきまといますよね。
とにかく格安でジェルネイルを始めたいというセルフネイラーさんにはおススメ!
ただし、においもしかりですが、激安キットの品質については未知の部分が多くて、そのあたりを重視する方には向かないかもしれません。体に直接、しかも週単位で付けるものですので、安心できる品質のものを使いたい方は、このサイトでも紹介しているシャイニージェルのキットがやはりおすすめですね。
プチプラを使いたい方は、においだけは覚悟して、換気しながら楽しんでくださいね♡